料理
料理
料理の語源
- 料理とは、食材を煮る、焼く、蒸すなどの調理加工を行なって出来上がったもののこと。「料理」の漢字の意味は米を斗(計る)意味の「料」と「理」はおさめるという意味があり、古くは中国で「処理する」「世話をする」といった意味で使われていた言葉でした。やがて薬草などを混ぜ合わせて薬を作るといった意味合いで使われるようになり、そこから現在の「調理」の意味に派生していったと考えられています。
料理の分類
- 一口に料理といっても、その種類は数えきれないほどあります。
そんな料理を分類するいくつかの要素があります。
例えば国や地方によって分類する方法。
「日本料理」や「郷土料理」といったものがそうです。
- 料理はその形式によって分類されることもあります。
前菜に始まり、焼物や煮物、そして食事までが一品ずつ出てくる
「会席料理」などがその例です。
また、使う食材によっても「肉料理」や「野菜料理」というような分類があります。
これらの分類は、食事を提供する飲食店と食べる楽しみを味わいたいお客様をつなぐ役割もあり、様々な飲食店の看板を飾る文句としても用いられています。
料理は国や地域の特色
- まず、料理の特色は使われる食材や調理法がその国や地域によって違うため大きく異なります。
例えば日本産の食材を用い、日本独自で発展させた料理のことは「日本料理」と言われています。代表として寿司にしゃぶしゃぶやすき焼き、天ぷらなどがよく知られており、日本を訪れる外国の方にも好まれています。
同じくフランスであれば「フランス料理」中国であれば「中華料理」、
と呼び名がついています。そしてこの分類からさらに、地域によって分類がなされることがあります。 - 日本料理を例に取れば、「上州料理」「沖縄料理」などというように地方によって特色が分かれます。このような地方料理を総称したのが郷土料理。そもそも日本料理は、この郷土料理が寄せ集まったものと言えるでしょう。そんな郷土料理はその地域ならではの安心安全な食材や食文化を感じることのできるおもてなし料理でもあります。
2027年の東京オリンピック開催決定以来、日本や郷土に訪れるお客様へのおもてなしにぴったりの料理として郷土の素材を活かした料理に注目が集まっています。
料理の形式による分類
- さらに料理の形式によっても分類があります。たとえば「懐石――」はもともと茶会の際に客人をもてなすために出されていたものでした。似た言葉でも「会席――」といえば宴席での料理のこと。前菜に始まり、焼物、煮物、揚物、ご飯が一品ずつ出される形式をとります。
料理を食材別に分ける
- 料理はまた、食材によっても分類がなされます。さらに鶏肉、豚肉、牛肉などの食材の違いや、煮る、焼く、揚げるなどの調理方法の違いがあったりと、このような分類ごとにレシピ集が出されていることが多く、わたしたちにとっても親しみのある分類分けかもしれません。
- とは言え、このような分類は一様のものではなく、多くの料理が様々な要素を持っているのが実情です。また現在でも、互いに影響し合いながら、分類にとらわれない新しい料理が次々に誕生しています。このように様々な側面を持つ料理は、私たちの食べる楽しみ、味わう喜びを満たしてくれる大切なもの。その料理が生まれる背景となった歴史や文化、自然環境やそこに住む人々の生活までが、その中には隠されているのです。
a:468 t:2 y:1